
・部屋の間取りって先のことまで考えなくてもいいよね?
・だって先のことなんかわかんないもん。

将来を見据えた間取りを一緒に考えましょう♪
こんにちは、北原しゅふです。
生活動線+アルファをを細かく考えていきます。詳しくはこちらで解説しています。
家を建てたら老後までそこに住む人が圧倒的に多いとか。
人や環境は年々変化します。
家もその変化に対応できる家だといいと思っています。
現在がいいだけじゃなく、「未来を見据えた間取り」を作りたいですよね。
うちの間取りは私が間取り設計シュミレーションソフト(せっけい倶楽部)で作ったものが実際に採用されました。ラクで快適な生活を送る為には、どのような生活動線にすればいいのか。注文住宅を建てた私の経験を交えて、解説していきたいと思います。
今回は
- 子どもが成長した時のおおよその行動や生活パターン
- 老後のおおよその行動や生活パターン
についてお話ししたいと思います。
この2つは全く違うように見えて実は密接に関係しています。
そして2つの経年変化に対応してくれる間取りがあるので紹介したいと思います。
さらに
3. 飼っているペットの行動や生活パターン
についてもお話ししたいと思います。
子どもが成長した時のおおよその行動や生活パターン
子どもの成長したときのおおよそのパターンも考えておくといいと思います。
中学生になると自室の子ども部屋にいるパターンが多いと思いますが、幼少のころは自室に籠るパターンは少ないかと思います。
小さい子はほとんどリビングで過ごす事が多いと思います。
子どものおもちゃはどこに収納するか
もし、2階に子ども部屋をつくってあっても幼少の頃はリビングで遊ぶ場合が多いと思います。子どもは目を離した隙に何をするかわからないからですからね。親の方も目が行き届く場所で遊んでくれた方が安心ですよね。
そうすると、リビングの一角またはリビング続きの部屋などにおもちゃを置くスペースを作る必要があります。子どもの年齢によって遊ぶおもちゃは変化します。
その時々に対応できるような間取りを考えないと、たちまちおもちゃなど子どものもので部屋が溢れかえることになります。
うちはリビング続きの2枚引き戸を閉めると完全に個室になる洋室があります。
ただなんとなく洋室を作ったというわけではありません。
個室にできるリビング続きの洋室や和室は、家族の経年の変化に対応できるとても優れたものだと思っています。
室内遊具を置いて遊ぶ部屋にしてもいいし、寝てもいい、趣味の部屋にしてもいい、子どもの支度部屋にしてもいい、勉強部屋にしてもいい、その他いろいろな多用途に使う事ができます。
リビングにおもちゃを収納したいけどいい考えないかな?という方におすすめなのが壁面収納です。
うちはテレビが設置してある壁の一面がすべて壁面収納になっています。
そこにおもちゃを収納しています。今は事足りていますが、保育園の頃などはもっとおもちゃがあったので、リビングの一角と壁面収納がおもちゃ入れになっていました。リビングの一角では足りなかったと思うので壁面収納があって本当に助かりました。
子どもはどこで寝るのか
子どもはどこで寝ますか?
子どもの寝る場所は年齢によって変わってくる場合もあると思います。日本の場合、幼少の頃は子どもは親と寝たがる子が多いと思いますし、一人で寝かせるのは心配の為、親子で一緒に川の字で寝るパターンが多いと思います。
うちの場合、新居を建てた時子どもはもう3歳ぐらいだったので、赤ちゃんの頃は活用していませんが、もし今赤ちゃんがいるなら、リビングではなく個室に出来るリビング続きの洋室にベビーベッドを置いたと思います。
個室に出来る洋室というのがポイントです。
赤ちゃんが寝てくれる少しの間でも、親は扉を閉めればリビングで少しでも一人の空間を味わうこともできます。
赤ちゃんがいるママは何がしたいって
寝たい!
そして一人になれる時間が欲しい!
この2点が多くを占めていると思います。
私はアパートの時リビングと寝室が引き戸で仕切られた同じタイプだったのですが、引き戸を閉めてリビングに少しでもいられる空間があったので育児を乗り越えられたというのも大いにあったと思います。
たかが扉と思う方もいるかもしれませんが、扉を閉めるだけで部屋の雰囲気は変わりますし、気分も変わります。
夜は、家族で川の字で寝てもいいですし、大人は今日は一人で寝たいという場合は2階に寝る場も作っておいて交互に寝ることもできます。
実質子供の世話はママに任される場合が多いと思いますがw
隣で何もせずにグースカいびきをかかれるなら2階で寝てくれる方がマシという場合もありますしねw
うちは小学校中学年まで親子3人で洋室で寝ていました。
子どもって小さい頃は何かと風邪を引きますよね。リビング続きの洋室に寝室があって寝かせることができると、看病するのも本当にスムーズにできます。
2階は?というと、何もなくガラガラだったのでw
掃除がとてもラクでしたw
今は2階で寝ており、洋室は2匹のねこ部屋になっています。
そう考えるとほとんど洋室使わないじゃん!と思う方もいると思いますが、洋室を設置したい理由は他にもあります。
老後のおおよその行動や生活パターン
祖母の介護を手伝っていたこともあり、介護の事は多少分かります。
足腰が弱い高齢者の介護に段差は本当に禁物です。
老後だけではなくケガや病気など、将来どのようになるのかは誰にもわかりません。

・老後の事ってもう考えないとダメなの?
・ご年配の人が住む時の間取りよね?
老後というと年配の人だけの問題だと思うかもしれませんが
多くの人が老後までそこに住むということが多いと思います。
「平成30年度の高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果」では
実に96.8%の高齢者の方が今後も住み続けるというデータも出ています。
【日本人の平均寿命】
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新したらしいです。
老人ホームに入居する人の多くは80歳から85歳ぐらいの方が1番多いそう。
老後の暮らしを想像して今の暮らしに取り入れると生活動線がとてもスムーズにいきます。
老後はどこで寝るのか
1階の洋室ですが、子どもが独立して足腰が弱くなってきたら
老後はリビング続きの洋室にベッドを置き1階ですべてが済むような生活がしたいと考えています。
老後2階に行くのに階段を使うのは体力的にも大変だし転倒したら危ないからです。
うちの場合洋室から洗面所、トイレ、脱衣所、お風呂が一直線になっているため介護もスムーズです。
洋室の隣がファミリークローゼットになっているので着替えもスムーズです。
ファミリークローゼットの1ヶ所に棚がありますが洋室側からも扉を付けたため、ファミリークローゼットと洋室どちらからも取り出すことが可能になっています。
季節外の寝具、介護用品なども棚にしまえ、わざわざファミリークローゼットに行かなくても、洋室側から出すことが可能です。
老後を考えた間取りや設備
引き戸を多用する
身体が不自由になった時など引き戸ならばスムーズに出入りができます。
引き戸は本当に便利です。
うちの場合
- リビングの入口
- 洋室の入口
- 洗面所の入口
- 脱衣所の入口
- ファミリークローゼットの入口
など、引き戸にできる所はすべて引き戸にしました。
リビングと洋室の仕切りには2枚引き戸を使っています。
引き戸をすべて閉めると個室になり、オープンにすると壁に扉がすべて収まるので広々と使えます。

でも引き戸ってレールの溝にホコリが溜まるし、レールにつまずいたりすることあるよね?
引き戸には上で吊り下げるタイプのものがあります。うちはそのタイプなので
床はフラットで溝にホコリも溜まりません。
玄関の上がり框(かまち)
上がり框というのは玄関から家に入る時の段差の事です。
この段差も間取りによるかもしれませんが決めることができます。
この上がり框は老後とても重要です。
年齢を重ねると足を上げるのが大変になってくると同時に踏ん張る力もなくなるからです。

老後は段差があると足腰に負担がかかるだろうから上がり框もなくしたほうがいいよね?
確かにフラットにするとバリアフリーになりますが、ホコリがダイレクトに家の中に入ってしまいます。
それでは掃除が本当に大変です。
うちの場合上がり框は9.5cmにしてあります。
ホコリも入らず足も少ししか上げないので老後でも足を上げるのがラクな高さです。
またうちには玄関に靴を履く用のベンチが後付けで設置してあります。
老後手すりをつければ、ベンチに座って靴を脱ぎそのまま平行移動して家に上がることが少しの支えで容易にできます。
その逆で出かける時もスムーズに家を出る事ができます。
老後を考えてやめた設備
小上がりの和室
また段差の問題ですが、和室などに設置してある小上がりの和室なども老後は昇り降りが大変だと思います。
赤ちゃんがいる場合も危険です。目を離した隙に小上がりから落ちる場合もあります。
本当にちょっとした段差でも老後はつまずきやすくなります。カーペットの縁でさえ危険です。
室内はできるだけフラットにした方が老後ラクに生活できます。
高すぎる収納低すぎる収納
うちの食器棚はパナソニックで天井まであるタイプです。
これが本当に便利です。

老後の事を考えたら天井まで収納があると上の方のものをとるのに大変じゃない?
うちの食器棚上部には昇降ルーバーが付いているため踏み台を使わず手前に昇降ルーバーを下ろせば、上のものを取り出すことが容易にできます。
もう1つ電子レンジやオーブントースターが置いてある上にも天井までの棚が設置されているのですが
当時は予算がなく昇降ルーバーを付けることができなかったのですが後付けで設置できるものを発見して何年かしてから付けました。
テレビ周りには天井までの壁面収納を取り付けていますが、天井の近くの収納場所にはゲームの空箱や仮面ライダーのベルトのおもちゃの空箱しか入っていません。将来は空になりますね。
壁面収納は耐震の問題で、天井まで設置しました。
踏み台を使わないと使用できない棚は、踏み外すと危ないのと、スペースが空いているととりあえずものを詰めやすくなり、しまったものが死蔵品になりやすいです。
高い所に収納を設けるのはできるだけ避けた方がいいと思います。
また高すぎる収納と同様に低すぎる収納も気をつけた方がいいです。
キッチンの床下収納
床下収納はアパートの時に使っていたのですが、結構深さがありかなり前のめりにならないとものを取り出せませんでした。
お米などの重いものをしまうと特に出すのが大変です。
スペースが限られている場合は仕方ない場合もあるかもしれません。
しかし前のめりの作業は健康な時はいいと思いますが、老後足腰が弱くなった時はとても危険です。
飼っているペットの行動や生活パターン
みなさんはペットを飼っていますか?
今3世帯に1世帯がペットを飼っているそうです。
うちにはねこが2匹います。
家を建てた当時は先代のねこが1匹いました。その子に快適に過ごして欲しくて間取りに工夫を凝らしました。
ご飯の場所
どこでご飯をあげるか予め決めておくといいと思います。またご飯をどこに置くかも決めておくといいと思います。
ケージの場合
わんちゃんねこちゃんなどのケージの定位置も図面の段階から決めておくといいと思います。
キャットタワー、鳥かごなどの場所も確保することを忘れないようにしましょう。
またそれぞれ飼っているペットによって設置するものは異なりますので、どのくらいの大きさのものを設置する予定なのかを間取りに事前に組み込みましょう。
ペットが生活する上での工夫
うちはドアに持ち込みでキャットドアを付けてもらいました。
先代のねこは慣れていなかったのでアパートにいる時にキャットドアを早めに買ってダンボールにはめて練習させました。
ねこのトイレついては後日詳しく記事にします。
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無料って!これは使わない手はない!!
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まとめ
子どもの成長や老後の生活などの家族の経年変化にはリビング続きの洋室・和室が最適です。
今だけを考えるのではなく、将来を見据えた間取り計画をしましょう。
飼っているペットの設置するものは事前に間取りに組み込みましょう。
それではまたまた( ´ ▽ ` )ノ